What's TONAKトナックとは
Brand introductionトナック ブランド紹介
世界最大級の帽子メーカーの一つであるTONAKは、高級ファーフェルト(兎毛)の一大産地であるチェコ共和国が誇る著名ブランドです。200年を超える伝統と経験をバックボーンに、チェコ有数の老舗帽子ブランドたる地位を揺るぎないものとし、50ヶ国を超える世界中の国々で高い評価を得ています。
チェコを代表する老舗帽子メーカーTONAK
チェコ共和国Novy Jicin市に拠点を置くTONAKは、1799年創業の老舗帽子メーカーです。高級ファーフェルトの最大産地でもあるチェコを代表する企業であり、高品質のフェルトハットを提供すると同時に、チェコの帽子文化の保護、技術向上、産業振興等の一翼をも担っている一大ブランドです。
TONAKは、200年を超える歴史と経験に裏打ちされた独自のノウハウ・技術を持ち、フェルトハットを中心に、高品質の帽子を世界50カ国以上へと輸出しています。日本ではまだあまり知られていませんが、ヨーロッパ各国やロシア、アメリカにおいて、TONAKブランドの商標は良質なファーフェルトの帽子を提供するブランドとして広く浸透しています。
生産の要となるNovy Jicin市の工場は、フェルト帽子の製造を専門としています。高い品質を保つため、工場の生産は厳しく管理されており、一つのフェルト帽が仕上がるまでには80~150もの様々な工程を要します。中には完全なる手仕事での工程も多く含まれ、世界規模のブランドでありながら、手間暇のかかる伝統的製法をかたくなに守り続けている帽子作りへの情熱がうかがえます。
また、別の拠点としてStrakonice市にも工場を構えており、こちらはベレー帽やトルコ帽等の編まれた帽子を中心とし、加えて紡績製品を専門とする工場としても知られています。
コットンやウールのような自然素材を主として生まれた伝統的なニットの帽子は、現在高度な機械で生産されており、製品のしなやかさと高い品質を保証しています。
TONAKの歴史
Novy Jicin市の工場
TONAK(トナック)が拠点を置くNovy Jicin市の帽子製造の始まりは、町議会が帽子屋のギルド(職業別組合)を承認した1630年にまで遡ります。
1799年、若き帽子職人ヨハン・ヒュッケルは、ギルド加入後間もなくして婦人帽子店を構えました。高い技術と品質を持つ彼の帽子は瞬く間に評価を得て、オーストリアをはじめ各外国市場に浸透していきました。
1865年に入ると、ヨハン・ヒュッケルは新しい器材を設置し、毛皮やフェルト帽子の生産を開始しました。この2年後、ヨハン・ヒュッケルは最新機材を備えている大きな工場を建設し、順調に事業を拡大させてゆきます。
1869年1月1日、ヨハン・ヒュッケルの仕事は株式会社 J.ヒュッケル社によって引き継がれ、国有企業TONAKとなるまで、その名前は使われていました。
さらに2001年、TONAKはチェコの自動車シート材メーカーFezcoの帽子部門を買収。あらゆる帽子関連を揃える大規模な帽子メーカーの1つになりました。
現在、TONAKは、高級ファーフェルトの最大産地という矜持を持つチェコ共和国の威信を背負い、その名に恥じない高級ブランド帽子の一大メーカーとして益々の発展を遂げています。
Strakonice市の工場
TONAKもう一つの拠点、Strakonice市の織物製造の歴史は、500年以上前に遡ります。しかし、その本当の始まりは、1812年のトルコ帽生産開始時と言えるでしょう。
チェコで最初のトルコ帽は、1807年にここで作られました。
1812年には、ファース兄弟がキャップとトルコ帽を製造する会社を設立。彼らの帽子は大成功を収め、着実に事業規模を拡大していきました。
トルコ帽の生産は隆盛を極め、1873年になると、ヴォルフ・ファースの会社が120万の年間生産高を記録しました。
1899年になると、オーストリアとハンガリーにあった工場は、オーストリアのウィーンにて合併し、チェコスロバキア成立後、トルコ帽の生産が今日まで続いているStrakonice市へ本部が移動となりました。
この工場は、以前はFezcoの帽子部門として知られていました。2001年にTONAKがこれを買収し、現在当地では、高度で柔軟な製造体制を基盤に、天然素材を主とした高品質な帽子が次々と生み出されています。